結論からいうと、パチンコの短時間の遊技では、平均の持つ意味は大きくありません。
「平均が〇〇なのに」とイライラするのは、メンタルを傷つけてしまうことになるので、あまり考えすぎないようにしましょう。
「2回に1回は平均を超える」
平均値に対して、このような誤解を持っている方がいたら、すぐに考えを改めたほうがいいと思います。
実際の例を使用して、考えていきましょう。
ここから先で「中央値」という言葉が登場するので、説明します。
中央値とは、様々な結果を順番に並べた時、ちょうど真ん中に来る人の結果を言います。
例えばパチンコの初当たりでいえば、101人が同時に実践をしている時、50番目に初当たりを引いた人の回転数が中央値になります。 この人をAさんとすると、Aさんより早く当選したのが50人、Aさんより遅いのが50人となり、ちょうど、真ん中となるわけです。
平均値をとる場合は、101人の初当たりの回転数を全部足して、101で割るという方法で求められます。
中央値のほうが簡単な指標であることがわかります。
例えば、1/319のミドルスペックを考えましょう。
では、この初当たり回転数の平均はいくつになるでしょうか。
正解は、319回転です。どのような分母でも、平均初当たり回転数と初当たり確率は同じになります。
それでは、中央値はどうでしょうか。
エヴァ15(1/319.7)を参考にすると、初当たり回転数は222回転となります。すなわち、2人に1人は222回転以内で当たるのです。
なんだか少し当たりが軽くなったように感じますね。
あなたが250回転目で1/319を引き当てた場合、「運がいいか悪いか」を2等分して考えるなら、あなたは運の悪いほうになります。
いい例を出したので、悪いほうの例も紹介しておきます。
今回は、300発×95%ループのSTを考えてみましょう。
平均連荘数は、19連5700発です。これは、継続しない1/20を平均で20回目で引くことを考えると、初当たり回転数と同じ考え方になります。
中央値は100万回シミュレートをしてみた結果、13連3900発となりました。かなり少ないです
つまり、平均通り19連5800発出せる人は、引きを2等分すれば引き強に分類されます。
パチンコってなかなか平均も連チャンしてくれないな、と思っていた人がいれば、その理由は平均値と中央値の違いだと思ってもらっていいです。
なぜ、平均と中央がこうズレてしまうのか。それは、下限と上限が違うからです。
上で説明した2つの例は、回転数は下限が1回転、連チャン数は0連となりますが、上限はどちらも無限です。
500回転ハマることも、1000回転ハマることもあり、理論上は10000回転だってハマります。
現実的にみられる範囲内で、1000回転はまれば、中央値の222回転との差は778回転もありますが、1回転で当たったとて、差は221回転しかありません。
平均が319回転になるのは、1000ハマりや2000ハマりが、平均値を押し上げているのです。
同様に連チャン数でも同じことが言えて、95%ループであれば、50連とか100連といった大連チャンが、平均値を19連まで押し上げているのです。
平均が意味を持たないかというと、そうではありません。
平均が真に意味があるのは、「たくさん打った時」です。
「平均出玉」や「ボーダー」、「期待値」といったものは全てこれが当てはまります。
つまり、100回、1000回とたくさん初当たりを引いたとき、「平均初当たり回転数」や「平均連チャン」がその値に収束していくことを示しています。
収束について、勘違いしている人が多い印象なので余談ですが触れておきます。
「さっき1000ハマりだったので次は収束して100回転以内に当たる」というのはオカルトです。
収束とは、事象の平均が理論上の平均に近づいていくことをいいます。
この例でいえば、1000ハマった時は、1回しか事象がないので平均も1000回転です。
「次に当たった後に平均をとった時、平均が1/319に近づきやすい」これが収束です。
例えば次回800回転で当たっても、(800+1000)÷2=900で平均は900回転になるので、収束していると言うことはできます。
収束とは、すごく大雑把に言えば、「引き強も引き弱も、その基準を維持していくことは難しく、平均に引っ張られていく」ということです。
普通は収束といえば無限回の試行を考えるので、1回の試行について収束というのがそもそも変です。
...とか言いつつ、私も早い初当たりの後にハマったりしたら「収束だ!」と騒ぎますけどね。。。
平均の意味があるのは、さきほどいったように「たくさん打った時」です。
年間収支とか生涯収支を考える上では、平均は意識しておくべき存在ですが、1/319をたかだか1日2000回転打ったとか、10回初当たり引いたとか、まして1回当たるまで打った、というレベルでは到底収束しません。
我々パチンカーは、今日勝ちたいのであって、この当たりで万発出したいのであって、刹那的にパチンコを楽しむ者なのです。
であれば、平均値はいらないとは言わないまでも、中央値は意識しておくべき存在と言えませんか?
当サイトでは、ボーダーなどの平均の情報はそこそこに、中央値や出玉の分布、引き強引き弱だとどうなるのかといった、瞬間的に楽しめる情報をシミュレーションして提供しています。
いくつかコンテンツを紹介します。
1万円(2500発)がなくなるか、初当たりを引いて一連の当たりが終了するまで打った時の差玉分布です。
1万円で勝負できる台を探すこともできますし、勝負の結果大勝したときに「あ、こんな確率で出るならまた打ってみようかな」と次回に繋げるのもおすすめです。
最大でも〇万円までで〇時間遊びたい。というときに見てもらう、投資額の参考情報です。
200回転(1時間)、800回転(4時間=半日)、2000回転(10時間=1日)で、その投資以内で遊べる確率を提供しています。
自分の引き強を自慢したいときや、単発が続いたときや大ハマりでの自分の引き弱レベルを確認したいときにご活用ください。
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